寺⽥倉庫は、「展⽰」と「保管」の両⽴をテーマとした和紙造形作品のインスタレーション「展示×保管 『祈り』 ~Pray for Serenity~」を開催する。会期は2015年7月7日~7月31日。会場は東京都品川区の本社ビル内イベントスペース。入場料は無料(要申し込み)。事前申し込みは特設サイトまたは電話にて受け付ける。

「展示×保管 『祈り』 ~Pray for Serenity~」展示作品

同展では、⾒せるための「展示」と、しまうための「保管」という相反する行為を両立させた保管展示空間に、和紙作家・堀⽊エリ⼦氏による和紙造形作品を展示する。同社はすでに、堀木氏の作品を集めた「祈り」展を開催しているが、今回この世界観をより幻想的に深化させるため、環境音楽家・小久保隆氏とのコラボレーションを実現。「展示×保管 『祈り』 ~Pray for Serenity~」と新たに題し、堀木氏の和紙造形作品に映像と音楽を融合させた、三位一体のインスタレーションを展示する。

会場には、直径10メートルにもおよぶ光の床や、和紙に七⾊の⽷が漉き込まれた7つの光ゲートなど、独⾃の⼿法で何層にも漉き重ねられた創作和紙による作品が登場。さらに、自然の色とモチーフをつかって曼陀羅(まんだら)のような映像を投影する「自然曼荼羅」の演出がプラスされることで、万華鏡を彷彿とさせる光と色のヒーリングアートが会場全体を彩るという。

堀木氏は作品について、「保管展⽰の作品群は、2007年以降の複数の展覧会、およびイベントで発表した作品です。作品はすべて『和紙から⽣まれる祈り』をテーマにしており、独⾃の⼿法で漉き上げています。私は、和紙による美しい表現を実現するだけではなく、⾰新的な抄紙技術を⽣み出し、時代の要望にそった強度や機能を加えて、伝統をさらに未来につないでいきたいと考えています」とコメント。一方、小久保氏は「倉庫空間にたたずむ堀木作品群。その静かで力強い『祈り』の思いに呼応して、環境音楽と『自然曼荼羅』の映像を制作しました。『Serenity』に込められた『静寂・調和』の思い。『祈り』~Pray for Serenity~の世界観を体感してみてください」とコメントしている。