ECMA Internationalは6月17日(スイス時間)、ECMAScriptの最新版となる「Standard ECMA-262 6th Edition / June 2015|ECMAScript 2015 Language Specification」を公開した。ECMAScript 2015 (ECMAScript 6)はECMAScript 5.1の後継に当たる仕様で、これまでのアップデートの中で最も大きな変更を伴うものとなっている。
ECMAScript 2015 (ECMAScript 6)において導入された新機能で、特に注目される機能は次のとおり。
- クラスおよびモジュール機能の導入
- イテレータループの導入
- Pythonスタイルのジェネレータおよびジェネレータ表記の導入
- Arrow関数の導入
- バイナリデータの導入
- コレクション(map、set、weak map)の導入
- プロクシ機能の導入
ECMAScriptの実装系であるJavaScriptはWebアプリケーションのみならず、サーバサイドアプリケーションの開発にも使用されるようになっている。より大規模なアプリケーション開発に必要となる機能の追加がこれまで求め続けられており、ECMAScript 2015 (ECMAScript 6)で追加された新機能がそうした大規模開発における手助けになるものと見られる。