6月23日に「データ活用でさらなる強み! 製造現場の最先端」セミナーが開催される。ここでは、そのセミナーで講演する1社について紹介しよう。
IoTとビッグデータ活用でニーズ急増! アプレッソに聞く「データ統合基盤づくり」の勘所
IoTやビッグデータ活用が大きなうねりになっている。特に製造業では、データを生かした新しい価値創造の取り組みに積極的だ。製造現場の最先端では、何が課題になり、どんな取り組みが進められているのか。そんな疑問にこたえるべく、マイナビでは6月23日にセミナー「データ活用でさらなる強み! 製造現場の最先端」を開催。本セミナーに登壇予定のアプレッソ友松哲也氏にお話を伺った。
IoTやビッグデータ活用に欠かせない"基盤づくり"
「製造業の現場ではIoTやビッグデータの取り組みが急速に進んでいます。これまでの取り組みと異なるのは、データを部分的に扱うのではなく、ビジネス全体を見ながらさまざまなデータを連携させる必要性が高まっていることです。分析のためのデータ連携の基盤づくりが大きなポイントになってきています」
そう話すのは、アプレッソで事業推進本部 技術部部長を務める友松哲也氏だ。ご存知のようにアプレッソは、EAIツール「DataSpider Servista」を中心に企業のデータ連携やデータ統合、業務プロセス連携を支援している日本企業だ。国内の製造業に多くのユーザーを持ち、IoTやビッグデータといった新しい取り組みを直接的に支援してきた実績がある。
なかでも友松氏は、DataSpiderについて製品立ち上げから参加し、10年超にわたって企業のデータ連携にかかわる課題解決に取り組んできたエキスパートだ。プリセールスとして顧客の声を直接聞きながら、プロダクトチームのリーダーとして顧客ニーズを組んだ機能のエンハンスメントを行うといった活動を続けてきた。
そんな友松氏が主張する「基盤」とは、これまで部分最適になりがちだったデータ活用を、ビジネスの視点から全体的に統合していくための基盤のことだという。友松氏は、こう話す。
「センサやIoT機器の発達で、データの蓄積が容易になりました。また、機械学習やディープラーニングのソリューションが充実し、分析も容易になりました。そこであらためて課題になってきたのが、実際にどういう手段でデータを生かしていくかという方法論です。その解決策の1つとして我々は、データを統合する基盤づくりを提案しています」
製造業での適用事例も続々と登場
データ連携の基盤づくりでは、大きく3つの視点から取り組みを進めるという。具体的には、データを「あつめる」、データを「ためる」、データを「使う」の3つで、それを実践するためのツールとして、EAI/ETLツール、DWH、BI/分析ツールを利用する。こうしたアプローチはこれまでと同様だ。大きく異なるのは、多岐にわたるデータを基盤上にとりまとめて、一貫性を持った企業の活動にしていくことにある。
「データをつないで事前に準備しておくことが重要です。また、いつでも取り出せるような状態にすることも大切。さらに、追加のシステムがあったらすぐに追加できるようにしておくことも欠かせません。簡単に言えば、『つないで』『まとめて』『とりだせる』データ連携の基盤を構築するということです」(友松氏)
友松氏によると、現在、製造業の現場では、こうした先進事例が続々と報告されている状況だという。具体的な企業の取り組みにまで至らなくとも、その前の段階では、さまざまなアイデアが提案され、活況を呈している。
では、具体的に、どのようにしてアイデアをかたちにしていくのか。また、製造業の現場では、実際にどのようにして基盤づくりを進めているのか。
6月23日開催「データ活用でさらなる強み!製造現場の最先端」
そうした疑問にこたえてくれる場が、6月23日に開催される「データ活用でさらなる強み!製造現場の最先端」だ。
友松氏の講演では、富士ゼロックスマニュファクチャリングやハッカソンの取り組みが紹介される予定だ。また、実際のセンサを会場に持ち込み、そこで得たデータを使って連携を行うデモも実施する。数々の事例や考え方を通して、"製造現場の最先端"を肌で感じることができるはずだ。
基調講演には、オムロンの水野伸二氏が「全工程ログの可視化による生産効率の改善」と題する講演を行う。
IoTとビッグデータで製造現場は大きく変わろうとしている。課題解決のヒントを探りたい方やこれからの展望を知りたい方など、興味を持たれた方はぜひご参加いただきたい。
「データ活用でさらなる強み!製造現場の最先端」参加申し込み
・タイトル:データ活用でさらなる強み! 製造現場の最先端
・開催日時: 2015年6月23日(火)13:00~15:50
・参加費:無料 (事前予約制)
・開催会場:千代田区一ツ橋1-1-1 パレスサイドビル9F マイナビルーム9F-A
・最寄り駅:東京メトロ・東西線・竹橋駅直結
・主催: 株式会社マイナビ