SAS Institute Japanは6月17日、「SAS Event Stream Processing」の最新版を国内で提供開始した。
SAS Event Stream Processingは、イベント・ストリーム処理により、高速にビッグデータをリアルタイムに分析して意思決定の迅速化を支援するソリューション。
最新版では、トランザクション処理、センサー、デバイス、トランスミッションなどを通じて継続的に高速に生成されるデータのストリーミング処理を、インタラクティブかつ直感的なインターフェイスで定義するための機能が強化された。
SAS Event Stream Processingは、既知の洞察をリアルタイムのストリーミング・アナリティクスと統合し、ストリーミング・データを発生と同時に評価・分析する。蓄積される前のデータを発生と同時にリアルタイムで処理・分析することでパターンを検出し、「どの情報が保持されるべきか」「必要なアクションやアラートの引き金となる要因は何か」などの判断を下す。
製造業者の場合、装置の故障の可能性を示す突然の変化をとらえるために、重要な設備にセンサーを取り付け、そこから送られてくるデータをリアルタイムで分析し、変化を察知すると、システムがアラートを発行して、エンジニアを調査に向かわせる。
これにより、コストがかかるラインの停止を事前に回避するための調査や対応を実施したり、運転の中断を回避するためのメンテナンスを余裕を持って計画したりすることが可能となる。