日本IBMは6月16日、企業におけるWebアプリケーションの迅速な開発・導入やハイブリッド・クラウド環境への移行を支援するためとして、同社の「IBM WebSphere Application Server」のアプリケーション基盤を拡充すると発表した。具体的には、「Liberty Profile(リバティー・プロファイル)」のDevOps機能の強化と、「IBM Application Server on Cloud」の提供の2点。
Liberty Profileは、WebSphere Application Serverの軽量ランタイム。今回の機能強化では、業界標準仕様であるJava Platform, Enterprise Edition 7(Java EE 7)やオープンなコンテナ技術のDockerに対応する。
Java EE 7対応では、HTML5対応をサポートする機能の追加、開発生産性の向上、企業向けアプリケーションへの対応強化を実施。またDocker対応により、DockerコンテナへのLibertyプロファイル・サーバの組み込みが可能になるという。
WebSphere Application Serverの、Liberty Coreエディションの1プロセッサ・バリュー・ユニットあたりのライセンス利用料金は3,801円(税別)から。
Application Server on Cloudは、WebSphere Application Serverのフル・プロファイル機能をSoftLayer上の専用インスタンスで提供するもの。
サーバ/OS/WebSphere Application Serverの設定を事前に構成しており、アプリケーション基盤の構築時間を短縮し、迅速なアプリケーションのデプロイが可能としている。また、フル・プロファイルが提供していたワークロードのプロビジョニング機能やHA機能の利用も可能とのこと。
同サービスは使用量に応じた月額料金であり、短期間だけ使用したいアプリケーションの実行環境に最適としている。従来はオンプレミス環境で稼働していたアプリケーションを容易にクラウド環境に移行することができるとし、ハイブリッド・クラウド環境を必要とする企業に最適のプラットフォームという。
利用料金は、SoftLayer上の4コア/32GB RAM/1TBディスクの占有インスタンス環境の場合で月額117万5,000円(税別)から。