アウルは6月11日、マーケティング担当者向けに、Web記事の効果を測定するクラウドツール「indicator(インディケーター)」の提供を開始した。

同ツールは、「Web記事の効果の可視化」や「想定PVの算出」「検索エンジンにおける記事順位の測定」「類似記事のクリッピング」「キーワードでのクリッピング」といった5つの機能により、Web記事の情報価値を測定し、PR施策のROI算出だけではなく、情報資産をトータルで管理するもの。

想定PVや検索順位は、同社が独自に定義した「編集価値換算ロジック」を用いて算出されるほか、記事のURLやキーワードの登録により、類似記事を自動でピックアップする。

「Web記事管理」画面イメージ

これにより、Web記事の効果が可視化できるだけでなく、伝播した同一記事を探す手間や記事ピックアップを行う手作業の軽減を実現するという。

同ツールの初期費用は5万円(税別)で、月額費用は1ライセンスあたり15万円(税別)。1ユーザーを追加するごとに、月額ライセンス費は1万円(税別)追加となる。

「検索結果順位」画面イメージ

「類似記事クリッピング」機能イメージ

同社によるとこれまで、記事の露出効果を測るため、露出面積や露出時間を基にした「広告価値換算」が用いられてきたが、Webメディアの台頭により新しい測定方法のニーズが高まっていたという。

一方で、Webメディアでは、記事がポータルサイトやソーシャルメディアへ拡散し、Web上に同一の記事が点在することから、すべてを把握するための「検索する手間」が発生するなどの課題があったと説明。同社はこれらの現状を受け、同ツールの開発に至ったとする。