大日本印刷(DNP)は6月15日、タイの飲食業界向けに、タブレット端末を活用し、来店客の利便性と店内業務の効率化を図る「飲食店向け多言語対応セルフオーダーシステム」の本格的な販売を開始した。
同システムは、オーストラリアのe-square solutions (ESS)が開発し、同社が2014年9月、シンガポールの飲食店向けに提供を開始したもの。英語・中国語・日本語などの最大6つの言語へ対応するほか、来店客の注文した内容とレジや厨房の連携機能や売上管理機能を搭載することで効率的なオペレーションを実現する。
東南アジアを含むASEAN地域ではこれまで、50店舗以上に導入され、業務効率の改善に効果的であると評価を得たほか、店舗によっては人件費の3割削減や売上の6割増加などの効果が出た事例もあるという。これを受け同社は、タイの飲食店向けに同システムの販売にふみきった。
同社は今後、ESSとの提携エリアをさらに拡げ、シンガポールやタイ以外の東南アジアにも販売を開始する予定で、2018年度までに10億円の売上を目指す考えだ。