かっこは6月15日、総額2.4億円の第三者割当増資を実施したことを発表した。今回の資金調達は、SMBCベンチャーキャピタルが運営するSMBCベンチャーキャピタル1号投資事業有限責任組合、みずほキャピタルが運営するみずほ成長支援投資事業有限責任組合、三井住友海上キャピタルが運営するMSIVC2012V投資事業有限責任組合、および取引先1社の計4社を引受先としている。
かっこはEC業界で2,000Webサイトでの導入実績があるSaaS事業「O-PLUX」と、社内外のビックデータを可視化提供するためのサービス事業「2visualize」の展開を行っている。
「O-PLUX」は、企業が目視審査や未回収の処理にかけるコストの削減と、審査精度・速度の向上を実現させるASPサービスだ。このサービスは、消費者の氏名などが判別できない取引データを導入企業から取得し、過去に未回収となった取引との類似性をリアルタイムに解析することで実現している。
また、「2visualize」は社内データと、社外の市場価格や所得・人口等の政府統計データ、SNSなどのオープンデータを活用して、目標達成や問題解決のためのアクションに結び付く判断材料をクラウド上で処理してシンプルに可視化するサービスだ。
今回の資金調達は、「O-PLUX」のEC業界以外の新分野への参入を可能にし、事業のプロダクト強化と組織強化に投資を行い、サービスの価値向上を実現するものだ。また、かっこはビックデータと統計解析を組み合わせたビジネスモデルを主軸としており、今後も新サービスの構築および経営基盤強化に取り組んでいく考えだ。