シーメンスPLMソフトウェア(シーメンスPLM)は6月12日、Soid Edgeの最新バージョンとなるSolid Edge ST8について記者説明会を開催した。
月ごとに利用方法を変更できるためコスト管理が容易
Solid Edge ST8には機能やオプションに応じて複数のグレードが用意されていて、月額制の採用により用途に応じた利用が可能となっている。例えば、仕事量の増減に応じてライセンス数を変えたり、臨時の派遣社員やインターンが来た場合でも柔軟に対応することが可能となる。これは、コスト管理の面でも効果的で、SMB/SOHOのユーザーが多い同製品にとって強みとなっている。
Microsoft Surface Pro 3での利用を考慮した調整がなされていることも大きな特徴。同社は時間と場所を選ばずに3Dのフル機能を利用することでコラボレーションを加速させることができるとしている。
機能の追加・強化に加え、ユーザーインタフェースも進化
機能面では類似形状パターン認識が強化された。これにより、履歴の無い状態からサーフェスをパターン認識することが可能となった。また、エクセルを使って不規則なパターン配置を制御できるようになり、形状にリンクを持たせて自動で設計することができる。加えて、画面内メニューが選択した領域の近くに表示されるようになるなど、ユーザーインタフェースも改良が加えられている。
このほかにも、BIM用のIMCフォーマットへダイレクトに変換する機能や、2つの図面を簡単かつ素早く比較する機能、面の広さに応じた要素を自動的に配置するトポロジーメッシング機能などが追加された。
ヘルプ機能の強化も図られており、ユーザーの習熟度に応じてコマンドごとにガイド動画が表示される。また、オンラインのSolid Edge学習ポータルサイトでは、学習用のステップバイステップガイドが用意されており、ガイドを見ながらの作業が可能だ。
Solid Edge ST8について同社は「お客様が恒久ライセンスあるいはサブスクリプション・ラインセンスを選択しようと、またデスクトップ・ワークステーションあるいは完全モバイル・プラットフォームの環境であろうと、シーメンスPLMソフトウェアはあらゆる規模のお客様にそれぞれのビジネス・ニーズに最適なソリューションを提供することができます。これにより、Solid Edgeのお客様はより良い設計を通してイノベーションを実現できるようになります」とコメントしている。