ニトリでグループの物流事業を担うホームロジスティクスは6月9日、POSシステムやECシステムと連動し輸配送のリソース状況に応じた配送時間枠の提示と配車計画の自動作成を可能とする伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)のクラウドサービス「Mobile Asset Management Service(MAMS)」を宅配サービス基盤として採用した。

同サービスは、ニトリが6月17日に立ち上げる新ECサイトにて本格的に運用開始する。

MAMAがサービス提供する機能

CTCのMAMSは、配送計画を注文時に自動的に作成するクラウドサービスで、受注と同時にシステムが効率的な配送ルートを自動で作成。配送担当者などの関係者は、パソコンやスマートフォンを使って情報共有が可能だ。

今回の導入では、ニトリ店舗のサービスカウンターや接客用のタブレット端末で宅配依頼を受け付けると、システムが配送可能な日時を提示。トラックへの積載条件や住居に応じた納品条件など、購入者の要望を反映しながら、効率的な配送ルートを作成し、変更があった場合は自動的に再作成を行う。新ECサイトにおいても、MAMSを利用することで店頭同様に時間指定での配送受付ができる。

また、ホームロジスティクスは、自社の物流サービス強化の一環として、同システムを活用した外販物流サービスをニトリ以外の十数社へ提供済み。同社では、CTCのMAMSを利用した宅配サービスを全国60社以上の物流パートナー企業と共有することで、全国均一の業務品質を確保するほか、パートナー企業における業務負荷軽減をサポートする。