ナカバヤシは、米・WobbleWorksが開発した世界初の3Dプリントペン「3Doodler」の新デザインとなる「3Doodler 2.0」を、2015年6月17日に発売する。直販サイトおよび一部の小売店での販路限定販売で、価格は1万3,800円(税別)。

従来品の「3Doodler」(上)と「3Doodler 2.0」(下)

「3Doodler」は、空中に文字や絵を描くような感覚で立体アートを製作できる3Dプリントペン。米国のクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で集めた資金を元にWobbleWorks社が開発したもので、国内ではナカバヤシが独占販売権を取得している。ペン先から溶け出たプラスチックフィラメント(プラスチック性樹脂)がすぐに固まることで、直感的に立体アートを製作できる仕組みとなっており、一般的な3Dプリンタの様な立体データや特殊なソフトは不要。プラスチックフィラメントの色を使い分けることで、誰でも色彩豊かな作品を製作することができる。

今回発売される「3Doodler 2.0」は、この3Doodlerをスリム化・軽量化した新型商品。本体重量が約50gと従来品に比べ半分以下の軽量化に成功したほか、サイズも75%ものスリム化を実現し、より筆記具に近い形状になった。本体には、触り心地の良いアルミボディが新たに採用され、強度、使い心地、安定感のすべてが向上している。

さらに、ユーザーの要望に応えた様々な機能を実装。操作ボタンのダブルクリックで、プラスチック性樹脂を10分間自動で押し出す機能が追加され、面を塗りつぶす際などの連続使用が快適に行えるようになった。また、プラスチック樹脂を溶熱する温度が±5度の範囲で調整可能となり、室温などによる溶熱速度の変化に対応できるようになった。このほか、本体内蔵の冷却ファンの改良により作業時の動作音も軽減。また加熱システムの効率向上により、消費電力も50%カットした。ペン先ノズルの形状も改良され、より細かな作業が行えるという。

付属品は、ACアダプタ、クリーニングツール、リムーバルツール、ミニスクリュードライバー、専用プラスチックフィラメント50本(PLA樹脂25本、ABS樹脂25本)。プラスチックフィラメントは追加購入も可能(1,500円~)。詳細は商品サイトまで。  

製作作品イメージ