アプリックスIPホールディングスは6月8日、センサ対応お知らせビーコンによるクラウドセンシングを実用化し、ウェザーニューズと共同で気象情報のクラウドセンシングに活用することを開始したと発表した。

同ビーコンは、ペアリングやセットアップなしで使うことができ、クラウドセンシングの参加者は、対応アプリをダウンロードするだけで自動的に情報を収集し、クラウドに送信することができるほか、ビーコンの電波を受信したときだけアプリが自動的に動作し短時間だけ動作させる事が可能なため、センサ機器を従来の無線方式で接続して情報を収集する方法に比べて、手軽にクラウドセンシングに参加することを可能とする。

今回の取り組みでは、ビーコンにて温度・湿度・気圧を測定して、ビーコンデータに乗せて発信し、近くを通るだけで誰でも受信することを可能とするため、専用の通信システムを用意することなく、近くを通ったクラウドセンシングの参加者のスマホ経由で情報を収集することができるようになる。また、電池駆動のため、設置場所の自由度が高く、さまざまな場所から気象情報をクラウドに送ることも可能で、大勢が参加するクラウドセンシングの活用により、より細かい地域の気象情報を多大な設備投資なく収集することができるため、極所的な気象の変化などに対する活用などが期待されるという。

なおアプリックスでは、今後、家庭内で押し入れや納戸内の防腐や防カビの警告や、乾燥による健康被害や肌荒れ防止の美容対策での活用、花粉やPM2.5のセンサを使った健康維持の補助など、さまざまな機器やサービスを実現したいカスタマに対して、センサ対応ビーコンを活用したビジネスの創出と拡大を進めていく方針としている。

新たに開発されたセンサ対応ビーコンとウェザーニューズ向けケース