日立製作所と日立化成のグループ会社である新神戸電機は6月4日、東京電力の協力を得て、東京電力伊豆大島発電所敷地内に、日立と新神戸電機が開発した1.5MWハイブリッド大規模蓄電システムを電力系統に接続する据付工事を完了し、実証試験を開始したと発表した。

1.5MWハイブリッド大規模蓄電システム棟外観

同実証試験は、ハイブリッド大規模蓄電システムによる、短周期変動の抑制や電力のピークシフトなどの機能およびその寿命などを検証するもので、6月から開始した。 

ハイブリッド大規模蓄電システムの構成

実証試験では、独立した系統であるため再生可能エネルギーの大量導入時に系統への影響が大きい伊豆大島の電力系統に、1.5MWハイブリッド大規模蓄電システムの実証設備を接続し、短周期変動抑制やピークシフトなどの機能や寿命など、蓄電システムの有効性についての検証・評価を行う。

実証試験は2015年6月から2016年2月まで実施し、蓄電システムの制御技術を確立するとともに、既設発電所の運転への影響を評価するなど、島しょ部マイクログリッドにおける電力安定供給への貢献度も検証する。