東京都・渋谷のGALLERY SPEAK FORは、女優やタレント、アーティストらを被写体に、数多くの記憶に残る広告写真を手がけているフォトグラファー・TAKAMURADAISUKEによる個展「Summer Madness」を開催する。会期は6月19日～7月1日(木曜休廊)。開館時間は11:00～19:00(7月1日は18:00まで)。入場無料。

(c)TAKAMURADAISUKE

同展は、TAKAMURADAISUKEのアーカイブと未公開新作から自薦の大小プリント、30点あまりを展示・販売するもの。同氏はおもに女優やタレント、アーティストらを被写体に、数多くの記憶に残る広告写真を手がけており、透明度の高い質感と巧みな色彩設計、知的な遊び心を効かせつつも、写真本来の美しいインパクトを活かした絵づくりは、広告クリエイターたちからも高い評価を得ている。また、キャリア初期より、いくつかのプライベートワークで注目を集め、そのひとつが日本のサバービア、地方の街はずれへと小さな旅をしながら撮影しているランドスケープシリーズとなっている。他にも、自然の造形・風景と人工物の奇妙なコントラストを具象絵画のようにクールな眼差しで捉えた秀作が多いということだ。なお、同展は約2年ぶりの個展であり、フリーランスとなって10年の節目の記念となる。個展のタイトルはKool & The Gangの名曲から引いており、ラブホテルのある風景シリーズ「半LOVE」を軸に、同氏の作品のケミカルでカラフルな色彩を夏の季節にマッチするよう再編集した構成となっているということだ。

また、関連企画としてTAKAMURADAISUKEによる作品解説を行うギャラリートークが開催される。開催日時は6月19日18:30～19:00。そのほか、会場では限定フォトブックやオリジナルTシャツなど、関連商品も紹介・販売される。

なお、TAKAMURADAISUKEは1977年、札幌市生まれ。2002年、東京工芸大学芸術学部写真学科(細江英公研究室)卒業。スタジオ勤務を経て'05年にフリーランスとして活動を開始。数多くの広告、CF、映画ポスターを手がけるほか、「T.」、「Rolling Stone」、「Pen」などの雑誌で活躍中。写真誌「ShINC. MAGAZINE」復刊第1号('12年)で特集され注目を集めた。'13年、B GALLERYにて「半LOVE」展を開催。同年、APA AWARD入選。第30回読売広告大賞にて最優秀賞受賞。