ソフトバンクは6月3日、ソフトバンクの子会社で、韓国にて最大規模のEコマースサイト「クーパン」を運営するForward Ventures(以下、クーパン)に対し、10億米ドル(約1,240億円)の出資を行うことで合意したと発表した。同取引は、7月上旬に完了する見込みとなる。
これによりクーパンは、注文から入金に至るまでのサービスや同日配送ネットワーク、モバイルアプリケーションの革新を促進させ、これらの取り組みをさらに強化していくほか、シリコンバレーやシアトル、上海、ソウルにある事業拠点の研究開発機能を拡大していく考えだ。
なお、同出資に対し、クーパンの創業者でCEOのボム・キム氏は、「今回の出資は、当社にとっても重要な節目となります。財務体質の強化や事業展開への柔軟性を確保してくれるものであり、お客様へ直接お届けするオンラインショッピングとはどうあるべきかについて再定義できる良い機会になると思います」と述べる。
また、5月にヤフー取締役会長に就任したソフトバンク バイスチェアマンのニケシュ・アローラ氏は、「クーパンは、先端テクノロジーを活用し、世界中で展開するEコマース事業における同日配送やモバイルコマース、カスタマーサービスはどうあるべきかという観点において、新しい業界基準を確立することになるでしょう」と期待を寄せた。