シヤチハタは6月2日、米Boxのクラウド・ストレージ・サービス上で、外出先でも簡単に捺印・決裁が可能な「パソコン決裁 Cloud」を発表した。提供開始は、無償版の「同Cloud Personal」が6月16日、有償版の「同Cloud Premium」が2015年10月。有償版の月額利用料金は、1ユーザーあたり100円から(税別)。

パソコン決裁 Cloudのサービスイメージ

新サービスは、米Boxの企業向けクラウド・ストレージ・サービスである「Box」上で、Windows端末の他、iOSまたはAndroidを搭載したスマートフォンやタブレット端末から、ブラウザを使用して電子文書への捺印が可能なもの。事前にソフトウェアのインストールは不要であり、Boxにユーザー登録してアプリを追加すれば利用できるとのこと。無償版は、Boxに保管しているPDFファイルに直径9.5mmサイズの氏名印を捺印できる。

有償版ではPDFファイルに加え、WordやExcel形式のファイルにも対応する。氏名印は9.5mmサイズと11mmサイズの2種類、日付印は12.5mmサイズと15.5mmサイズの2種類が捺印可能で、さらにカスタム対応で会社印や役職印などを捺印できる。

捺印履歴を記録可能であり、また組織単位でのユーザー管理や印鑑の共有機能などの提供を予定しており、法人や組織単位での利用時のセキュリティ面も考慮した安心して利用できるサービスという。

捺印データは全て同社が監修したオリジナル・データであり、印鑑本来の書体・レイアウトで捺印可能とのこと。

また、クラウド上でデータを保管可能であり、システム導入のための初期費用やサーバ運用費などの負担を軽減するとしている。