世界の主要半導体メーカー49社が加盟している「WSTS(世界半導体市場統計)は6月2日、5月19日から21日にかけて米国で開催された2015年春季の半導体市場予測の結果を公表した。

2014年の半導体市場はドルベースで前年比9.9%と、2014年秋季予測(9.0%)を上回る結果となり、市場規模は前年から約303億ドル上回る3358億ドルに達し、過去最高を記録した。また、2015年の半導体市場は安定成長が見込まれるとのことで前年比3.4%増となり、2016年も同3.4%増、2017年も同3.0%増と、緩やかな成長が続き、2017年の市場規模は約3700億ドル程度となることが見込まれるとした。

WSTSによる世界の地域別半導体市場規模。2015年以降は予測 (WSTSの数値をもとに編集部が作成)

2015年の市場を製品分野別に見た場合、ディスクリートは前年比1.1%増となる204億ドル、オプトは同8.3%増となる324億ドル、センサは同2.2%増となる87億ドル、IC全体は同3.1%増となる2858億ドルとしており、ICの製品別予測では、メモリが同2.8%増、ロジックが同3.6%増、マイクロが同0.8%増、アナログが同5.6%増と予測されている。

WSTSによる半導体製品別の世界市場規模。2015年以降は予測 (WSTSの数値をもとに編集部が作成)

WSTSによるIC製品別の世界市場規模。2015年以降は予測 (WSTSの数値をもとに編集部が作成)

また日本市場は、円ベースで2014年が2013年の3.7%増を大きく上回る8.4%増で約3兆6810億円となったほか、2015年も同2.0%増の約3兆7550億円と緩やかな成長が予測されているが、ドルベースで見ると、円安の影響により同9.5%減という予測になるという。なお、円-ドルの為替レートは2014年が105.7円、2015年以降が119.2円として計算が行われている。