サイコム・ブレインズは5月28日、企業内研修における教育の効果や時間的な効率を向上させることを目的に、学校教育などで導入が進められている反転授業モデルを企業内研修向けに最適化した「サイコム・ブレインズ・メソッド」を確立し、このメソッドによる研修サービスを6月1日より「The Academy」の名称で提供を開始すると発表した。
反転授業とは、「従来教室で行っていた講義を自宅で聞き、宿題として自宅で行っていたことを教室で行う」というように、学校と自宅での学習内容、形態、役割を逆転させる教育手法。同社によると、アメリカでは2000年代初頭から学校教育の現場で採用され、日本でも2014年から佐賀県武雄市の小学校で実証実験が開始されているほか、大学や学習塾業界などで導入の動きが広がっているという。
同社は、従来の集合型研修の内容、時間配分、受講者の習熟度などに着目し、「個別学習(オンライン映像講義)」を活用しながら、「集合型」にかける時間を短縮しても従来以上の効果を得る方法論として「サイコム・ブレインズ・メソッド」を確立。
また、個別学習にスマートフォンやタブレットによるマイクロラーニング方式を採用し、受講者の学習負担を軽減。さらに、こうした個別学習と集合研修を統合管理できるICTプラットホームを導入した。
中国・アジア地域でも提供予定となっており、マネジメントスキル、営業スキル、ビジネス英語など約40講座を提供し、今後も随時新講座を開設していくという。
また、同社開発によるプログラムの提供だけでなく、顧客企業が内製する研修においても「サイコム・ブレインズ・メソッド」導入の支援活動が行われる。