日本オラクルは5月28日、オラクルの経営管理ソリューション「Oracle Hyperion Financial Management」の国内外における実績と活用事例から管理会計のノウハウを凝縮しテンプレート化した導入支援パッケージ「Oracle Managerial Accounting Template」の提供を開始した。
「Oracle Managerial Accounting Template」は、日本の会計基準やIFRS(国際財務報告基準)に適合した制度連結の機能を提供する「制度連結ソリューション」、製品別など任意の管理軸で連結損益算出ができる機能を提供する「管理連結ソリューション」、経営管理に必要な情報を一元的に分析するための「分析ソリューション」の3つから構成される。
さらに、単体の予算策定および予実管理などを支援するクラウドサービス「Oracle Planning and Budgeting Cloud Service」と組み合わせることで、企業グループ全体で必要とされる機能を包括した経営管理システムを構築することが可能だという。
それぞれのソリューションの主な特徴として、「制度連結ソリューション」では、会計制度の変更に柔軟に対応できる自動処理機能、Web経由のデータ収集ツール、インターフェイス連携機能による収集の自動化および子会社の元データへのドリルバック分析、本社および子会社側でそれぞれ閲覧できるグループ間取引差異の照合用レポートなどが挙げられている。
「管理連結ソリューション」では、最大8つの任意の管理軸(製品、仕向地、顧客、用途、チャネルなど)、複雑な配賦要件にもカスタマイズせずに設定のみで対応可能な強力な配賦エンジン、実績値と計画値から作成する見込み値作成機能、為替の変動による連結値への影響を確認できる為替シミュレーション機能などが提供される。
そのほか、経営情報の見える化を支援する「分析ソリューション」では、実際のプロジェクト事例を元に作成したレポートテンプレート群や、「制度連結ソリューション」「管理連結ソリューション」のデータを加工なしにボタン一つで即時表示および分析を可能としている。