NECは5月27日、企業の基幹システムやビッグデータ活用における高信頼基盤向けに、最大18コアのCPU「インテル Xeon プロセッサー E7 v3 ファミリー」を採用し、Windows/Linuxに対応したエンタープライズサーバ「NX7700xシリーズ」の新製品4機種を販売開始した。
新製品は、メインメモリ領域の可用性を向上させる、コントローラ強化やスペアリング方法の拡充を実施するとともに、メインメモリ領域の効率的な利用が可能となる「Address Based Memory Mirroring機能」に対応することで、拡大するビッグデータ活用へのニーズとシステムの安定稼働に対する信頼性にこたえ、基幹システムの高度化を支援する。
「Address Based Memory Mirroring機能」は重要領域のみを2重化することでき、これにより、限られたメモリ領域を、ビッグデータの収集・分析のためのインメモリDBとして有効に利用することが可能となる。
また、物理障害に対応するメインメモリのスペア領域設定範囲を拡大することで、メインメモリ領域が複数回の障害にあった時もシステムを継続して稼働させることが可能になった。
さらに、データ活用を行ううえで重要な、外部ストレージやネットワークと接続するI/Oカードの障害時に、無停止で予備カードへ切り替える「Mission Critical I/O Failover機能」も搭載した。
内蔵ディスクは12Gbpsの高速SASインタフェースや、従来機比で容量2倍の高速ストレージに対応し、大容量データを持つ基幹システムと連携したビッグデータ活用基盤や、プラント故障予兆監視やITシステムの異常検知などで有効なインバリアント分析等の高速集計・検索を実現するリアルタイム分析基盤を構築可能にする。
最小構成価格は、「NX7700x/A3012M-4」が327万5000円から、「NX7700x/A3012L-2」が358円9000円から、「NX7700x/A3012L-1」が301万7000円から、「NX7700x/A3010M-4」が168万4000円からとなっている。