キヤノンマーケティングジャパンは、中小規模事業所の電力コストを削減する節電支援サービス「節電コンシェルジュ」を5月27日より提供を開始すると発表した。
同社は、同社本社ビルの節電対策によって、2003年のビル完成時から約40%の省エネと約2億3千万円のコストダウンを実現したという経験から、特別な設備投資はせずに、「見える化と運用改善」で中小規模事業所のコストダウンが実現できる仕組みを提供するという
同サービスは、電力メータに設置した専用の計測器(無線対応)で収集したデータをクラウド上で表示・確認できるシンプルなシステム構成となっている。これにより、消費電力量の見える化や過剰利用時の警報メール、消費電力量の分析、前日の電力使用量や警報などの情報をまとめた「日次レポートメール」、前週の消費電力量をもとに30分ごとの消費電力量の目標値を自動算出する機能が提供されるという。同サービスのデータから傾向値を分析して、節電ルールの見直しや運用の適正化が可能となる。
また、消費電力量の見える化に加え、コンサルタントによる既存設備の使用方法のアドバイスや個別に節電運用ルールの作成を支援するため、基本料金だけでなく、使用量料金を下げられ、さらに継続的な節電対策もしやすくなるという。
価格は、初期費用が50万円(税別)、月額費用が8,000円(税別)となっている。無料の節電診断により、年間削減額や投資回収期間の予測を事前に確認できるため、サービスの導入可否を検討しやすくなっている。提供地域は、東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県。