Microsoft Edge |
Microsoftは5月21日(米国時間)、「Intel’s contributions in Microsoft Edge: SIMD and other performance enhancements」において、Microsoft EdgeやChakra JavaScriptエンジンの開発に関して2012年からIntelと協力関係にあること、Intelからコミットされた改善や機能がWindows 10に搭載されるMicrosoft EdgeやChakraエンジンに搭載されていることをなどを説明した。
Microsoftは、Intelとの共同開発における最近の成果物としてSIMD(Single Instruction Multiple Data)の実現に関して説明している(この機能は将来のECMAScriptで標準化される可能性が高い)。これは、プロセッサのSIMD命令を活用して複数の演算を同時に実施するというもので、SIMDがうまく機能すると処理速度を数倍といった単位で引き上げが可能になる。
現在の実装にはすでにこの機能が盛り込まれており、SIMDが有効になった状態のほうが3倍から4倍ほど処理速度が高速化しているデモも掲載されている。SIMDは動画処理、マルチメディア再生、ゲームなどの処理と相性がよく、性能の向上が期待できる。今年中のリリースが予定されているWindows 10に搭載されるMicrosoft Edgeではマルチメディア系の処理で高い性能と優れた消費電力性などが実現するものと見られる。