アドビ システムズの画像編集ソフトウェア「Adobe Photoshop」が、今年発売25周年を迎えた。これを記念して、入場無料の企画展示「INSIDE PHOTOSHOP - Photoshop 25th Anniversary Exhibition -」が5月22日~6月4日までの2週間、東京・原宿で開催されている。
Photoshopの胎内に入って遊ぶ
会場となっているのは、東京都・原宿にある「UltraSuperGallery」。外壁の大きなガラスウィンドウに、Photoshopのツールバーが貼られている。つまり、このギャラリーのエントランスがPhotoshop画面であり、ドアを開けて入ると、Photoshopの"INSIDE(中)"へ入り込んだことになるのだ。
Adobe Photoshopの25年の歴史を表現
まずは、ぐるりと全体を見回してみると、無造作に積み重ねられている歴代のアイコンやツールが描かれたボードが最初に目についた。ギャラリー正面の空間は、Photoshopの内部世界をイメージしており、Photoshopの巨大なユーザーインタフェースを表しているのだという。
無造作に置いてあるパネルのアイコンは何種類もあり、今は搭載されていないアイコンもあるかもしれない。これらのパネルは、来場者が自由に扱って大丈夫なものなので、触ったり、並べ替えたり、写真を撮ったりと、自由に遊べる。重なって隠れている後ろのボードも手に取って、何があるのか見てみよう。
ツールが置かれているあたりの壁の一部は、透明レイヤーを表す白とグレーの格子になっている。つまり、ツールを持って透明レイヤーの前に立ち、Photoshopの中で自分が切り抜かれているようなアピールをした写真を撮ることも可能なのだ。
ギャラリー奥に飾られているのは、Photoshopの歴史タイムラインだ。各バージョンの概要、ツールバーの変遷、世の中に与えてきた影響などを、年を追って確かめられる。
Photoshopの生みの親が、トーマス・ノールとジョン・ノールの兄弟であることは知っている人も多いだろうが、Photoshop誕生当時のデモ用画面に映っている水着の女性が、ジョン・ノール氏の妻(1989年当時はまだ恋人)だということは、この歴史タイムラインをていねいに見て、初めてわかったりする。ひとつひとつの記述に工夫が施されているので、見落とさずにゆっくり読んでみよう。時々、くすりと笑ってしまう一言もあるかもしれない。
Dream On、夢を持て
アドビは、Photoshop25周年を記念して、ムービー「Dream On」を制作した。「Dream On(夢を持て)」は、エアロスミスの代表的な曲のタイトルで、ムービーのBGMはタイトル通り、この曲が使われている。同ムービーには、アドビが提供しているポートフォリオサイト「Behance」を通じ、世界中から選定された70枚のアーティスト作品が使用されている。 その中には、映画「アバター」、「シュレック」、「ゴーンガール」などのシーンが含まれている。米国では、今年のアカデミー賞授賞式の生放送中にテレビCMで放送され、話題を呼んだプロモーションビデオだ。
また、歴史タイムラインの左手角には、「Dream On」で使用されたアーティスト作品の一部が、パネル展示されていて、「Dream On」のムービーそのものは、いったんエントランスから建物の外に出た、左手のウィンドウディスプレイに配置されているテレビスクリーンで放映されている。70枚のアーティスト作品が映し出されるのに加えて、Photoshopによるそれらの制作過程もポップな動きで楽しめる。
会場に展示された歴代のアイコン・ツールには、記念撮影以外の楽しみがもうひとつある。それらと一緒に写真を撮ってTwitterに投稿すると、抽選で25名に、Photoshop25周年記念Tシャツをはじめとする限定Photoshopグッズがプレゼントされるキャンペーンを実施中だ。Photoshopの世界の内部で、Photoshopと一緒に遊んで、Twitter投稿して発信してみよう。忘れてはならないのは、投稿するときに、「#CC新発見」と「#Ps25」のふたつのハッシュタグをつけることだ。
今年のエイプリルフールで話題になった"オフライン"画像編集ツール「Adobe Photoshop REAL」も当たるとのこと。応募の詳細はPhotoshop日本公式ブログにて確認してほしい。
会期:6月4日まで 11:00~18:00(会期中無休)
会場:UltraSuperGallery
入場料:無料