レノボ・ジャパンは5月13日、x86サーバの新製品として、最新のIntel Xeonプロセッサ E7-4800/8800 v3ファミリを搭載する第6世代エンタープライズX-アーキテクチャ対応の「System x3950 X6」「System x3850 X6」の各機種と「Flex System X6コンピュート・ノード」の3機種および、普及価格帯の1U/2Uラック型サーバ「ThinkServer RD350」「同RD450」の国内での販売を開始した。また、2Uラック型サーバ「System x3650 M5」を用いた「System x CAD on VDIソリューション」の提供開始を発表した。
System x3950 X6およびSystem x3850 X6は、基幹データベースやリアルタイム処理を強く意識した高速性や俊敏性、自己回復力を持つという第6世代エンタープライズX-アーキテクチャー(通称X6)に対応するハイエンド・サーバ。
モジュール化技術によるブック型デザインを持ち、「コンピュート・ブック」と呼ばれるモジュールに最新のIntel Xeonプロセッサ E7-4800/8800 v3ファミリを搭載することで、従来のX6製品と比較して最大56%の処理能力向上を実現したとしている。
また、高速かつ遅延が少ないというストレージI/Oを実現するeXFlashメモリ・チャネル・ストレージおよびio3 Flashアダプタ製品に加え、新たにNVMeフラッシュ・ストレージに対応。I/Oボトルネックが無いシステム構築の選択肢を拡大したとのことだ。
さらに、同じくE7-4800/8800 v3ファミリを搭載する、X6対応の「Lenovo Flex System x280 X6コンピュート・ノード」「同x480 X6コンピュート・ノード」「同x880 X6コンピュート・ノード」の3機種も販売開始する。
ThinkServer RD350および同RD450 は1Uサイズ(RD350)または2Uサイズ(RD450)のラック型サーバであり、これまで海外市場で高い評価を得ているという。
同製品はx86サーバでありながら、標準搭載する「ThinkServer System Manager」により、WebブラウザやPowerShellでのハードウェア障害の監視・通知、電源制御などの機能による運用管理性を提供する他、標準で3年24時間365日のエンタープライズ・クラスの保守を提供。既存のSystem x製品では提供していなかった廉価な2ソケット・サーバのラインアップを補完する製品とのことだ。
CAD on VDIは、高性能汎用GPUであるNVIDIA GRID K1またはK2とデスクトップ仮想化ソリューションを組み合わせ、主として製造業で利用されている各種CADやCAEなどの3Dグラフィックス・アプリケーションを仮想デスクトップ上で実行するもの。
新製品であるSystem x3650 M5を基盤としたCAD on VDIは、最小2Uのスペースで最大32ユーザー程度のCADワークロードを集約でき、スモールスタートが可能という。