OKIは5月13日、組み込み用「920MHz帯無線通信モジュール」のラインアップを拡充し、マルチホップ無線ネットワークを上位のデータ収集装置やクラウドに接続するために集約する無線親機機能を搭載したコーディネータータイプの販売を同日より開始すると発表した。

今回発表されたコーディネータータイプでは上記の無線親機機能を搭載したほか、機器ベンダーの3Gゲートウェイやデータ収集装置などのマザーボードとも、汎用的なインターフェースで通信するアプリケーションを標準搭載しており、機器ベンダーが新たにソフトウエアを開発する必要がなく、導入期間とコストを抑えることが可能だ。

また、コーディネータータイプの設定変更や電波伝搬測定を行える保守コンソールを無償で提供するため、開発コストに加え、システム構築・運用を含めたトータルコストも低減することができる。これにより様々なセンサーや機器のマルチベンダーでの接続が容易になり、短期間・低コストで多彩なワイヤレスIoTシステムの構築が実現する。

「920MHz帯無線通信モジュール」コーディネータータイプの標準価格は6000円(100台ロットの場合)で、2015年7月初旬の出荷開始を予定しており、OKIは3年間で50万台の販売を目標としている。なお、同製品は5月13日～5月15日に東京ビッグサイトで開催される「第4回IoT/M2M展 春」に出展される。

「920MHz帯無線通信モジュール」コーディネータータイプ