ネットワールドは5月13日、米Puppet Labs(パペット ラブズ)と日本で初というディストリビュータ契約を締結し、同社が開発・提供するインフラ構成自動化ツール「Puppet Enterprise」のサポート付商用版を販売開始した。価格は、Standardサブスクリプションライセンスが2万2,000円から、Perpetualライセンスが5万2,000円から(いずれも税別)。
同製品は、ITインフラの設定や更新などの構成管理を定義ファイルに基づいて自動化するソフトウェア。OSの設定や更新、ミドルウェアやアプリケーションの導入・設定・更新を自動化する。
「Puppet Enterprise」 |
従来は複数台のサーバやスイッチを導入・拡張する場合は台数分の設定作業を繰り返す必要があったが、同製品では記述したコードを対象のサーバやスイッチに適用するだけで済み、システムの導入や拡張に要する時間を短縮できるという。また、複数台のサーバやスイッチの一括設定を可能にし、完全に自動化したインフラを構築できるとしている。
手順書などに従って手作業でサーバやスイッチを設定する場合は手順を抜かすなどの作業ミスを引き起こす可能性があるが、同製品の利用により、作業漏れや人為的なミス、作業者のスキルのばらつき、手順書の更新忘れなどの問題を解決し、構築・運用工数の削減、構築のやり直し、作業時間の短縮、構築・運用ノウハウの共有を実現するとのことだ。
ネットワールドは、同製品を使用してITインフラの構築・運用をプログラミングによりコード化し、変化の激しいITサービスに対応する仕組みである「Infrastructure as Code」の実現と、今後ますます加速するというSDDC(Software-Defined Data Center)のサーバやネットワークの展開を容易にするための自動化ソリューションを提供するとしている。