キヤノンは5月13日に、レーザープリンター「Satera」シリーズの新製品として、プリントボリュームの多い業務向けにA3対応カラー機の「Satera LBP9950Ci」と「Satera LBP9900Ci」を5月15日に、オフィス市場向けのA3対応モノクロ機「Satera LBP8100」を5月21日に発売すると発表した。
同社によると、これまでOA用途として利用されているオフィス市場においては同社のレーザープリンターが大きなシェアを獲得しているが、医療分野や流通・小売業など業務用途として利用される特定業務市場においてはシェアが少ない状況だという。今回の新製品販売によって、同社は特定業務市場でのシェア拡大を狙う。
カラーレーザープリンター「Satera LBP9950Ci」は、「Satera」シリーズ最速となる毎分カラー51枚、モノクロ55枚、「Satera LBP9900Ci」は、毎分カラー45枚、モノクロ50枚の高速出力で、両機種とも片面印刷と同じ速度で両面印刷が可能だという。耐久性についても「Satera」シリーズ最高となる200万枚の高耐久設計となっている。コストについては、大量印刷に対応する大容量トナー/ドラムユニットを採用することで、A4片面カラー8.8円、モノクロ2円とランニングコストを低く抑えることができるという。価格は「Satera LBP9950Ci」が46万8千円、「Satera LBP9900Ci」が31万8千円と設定されている(いずれも税別)。
モノクロレーザープリンター「Satera LBP8100」は、「Satera LBP3500」の後継機となっており、A4片面印刷において、従来機の毎分25枚から、30枚へと20%高速化させている。また、別売オプションのカセットを3段装着することで、標準の350枚から、最大2,000枚の給紙が可能となり、こちらも従来機種に比べ、2.35倍増量。価格はオープン価格となっている。
同社は、カラーでの出力ボリュームが多い、店頭POPの印刷が必要な流通・小売業界や、保険設計書やチラシなどの印刷が必要な金融(生保)業界をターゲットに販売を進めていく構えだ。