SophosLabsは世界中のスパム活動を追跡しており、定期的に「スパム送信国ワースト12(Dirty Dozen Spampioonship)」としてまとめている。4月29日に発表したスパム送信国ワーストリストでは、前回に続き米国がトップとなった。
2位はベトナムで、前回の6位から一気に2位に浮上、ついでウクライナ(3位)、ロシア(4位)、韓国(5位)、中国(6位)と続いている。残りの6カ国は以下のようになっている。
人口比率別に見るとランクングは少し変わり、小国のモルドバがトップとなった。モルドバはこれまでスパム送信国ワースト12に入ったことがなく、今回初のランクインとなる。ホスティングプロバイダのサーバーからのスパム、家庭のコンピューターのゾンビマルウェアの問題などが重なり、いきなりの1位となった。
今回のランキングから言えることはなにか? スパムは世界中から送信されている。つまり、サイバー犯罪者は自分たちのマルウェアに多数のコンピューターを感染させることでスパムを送るが、これを阻止するのは難しいということだ。
スパムを送っているコンピューターはすべてセキュリティ上危険な状態にあり、スパム送信を停止するにはマルウェアを一掃する必要がある。Sophosは、自分のコンピューターにマルウェアが入っていないかをチェックできる無料のツールを提供しているので活用されたい。