富士通は4月30日、2014年度の連結決算を発表した。それによると、売上高は前期比0.2%減の4兆7,532億円だが、営業利益は前期比21.3%増の1,786億円、純利益は前期比23.7%増の1,400億円となっている。

2014年の実績

セグメント別では、テクノロジーソリューションは、売上3兆3,028億円と、前期比1.8%増で、サービスは、システムインテグレーションが金融分野や公共分野で顧客の投資拡大により増収となったほか、インフラサービスも堅調に推移したという。一方、システムプラットフォームは、ネットワークプロダクトが通信キャリアのLTE収容光伝送装置の導入が一巡し減収となったほか、サーバ関連が前年度にあった大型システム商談の反動により減収になったという。

セグメント別の実績

ユビキタスソリューションは、売上が1兆628億円と、前期比5.6%の減収で、国内は11.2%の減収。パソコンはOSの製品サポート終了に伴う買い替え需要が第1四半期で一巡した影響により減収となり、携帯電話はスマートフォン、フィーチャーフォン共にらくらくシリーズが伸長したものの、開発リソースの選択と集中を図り、新機種リリース数を絞り込んだことにより減収となったという。ただ、海外は 8%の増収。

デバイスソリューションは売上5,956億円と、ほぼ前年度並みで、国内は4.8%の増収。LSIがスマートフォン向け、サーバ向けなどを中心に増収となったという。

同社は2015年度の業績見通しについて、売上高4兆8,500億円、営業利益1,500億円、純利益1,000億円を見込んでいる。