東京都は4月28日、都心部と2020年東京オリンピック/パラリンピック関連の施設が整備される臨海部を結ぶ新たな交通機関として、バス高速輸送システム(BRT)の基本計画を発表した。
2019年度(開業当初)から選手村再開発までのルートとしては、「幹線ルート(<虎ノ門バスターミナル/東京駅>~新橋駅~国際展示場駅~東京テレポート)」「シャトルルート(<虎ノ門バスターミナル>~新橋駅~勝どき)」「フィーダー輸送(<虎ノ門バスターミナル>~新橋駅~晴海地区)」が案とされている。
停留施設は、主要な施設(バスステーションなど)には可能なかぎり建屋整備を行い、地域内交通(コミュニティサイクル、コミュニティバスなど)乗継施設、小規模商業施設(コンビニ、書店、コーヒーショップなど)、といった燃料電池バスによる災害時の電力供給施設といった付帯施設を設ける。
都心側の停留施設は快で短い乗り換え導線を目指す。例えば、虎ノ門においては虎ノ門バスターミナル(虎ノ門駅・虎ノ門新駅<仮称>へのアクセス)への乗り入れ、また、東京においては八重洲バスターミナルへの乗り入れが検討される。
臨海川の停留施設は民間敷地などの活用を目指す。例えば、勝どきにおいては道路上の設置のほか、高層マンションなどの敷地内への直接乗り入れなどを検討し、また、国際展示場においては通常時は駅前広場を利用し、大規模イベント時はビッグサイト内の乗降場から都心などへのシャトル輸送を検討する。
車両は燃料電池車両を採用し、水素ステーションを導入する。単車型車 両は全数調達できるようメーカーなどと協議を進め、連節型車両は2020 年までの燃料電池連節バスの開発・市場導入をメーカーなどに求めていく。