NECは4月28日、2014年度の連結決算を発表した。それによると、売上高は前期比3.5%減の2兆9,355億円だが、営業利益は前期比20.6%増の1,281億円、純利益は前期比69.8%増の573億円となっている。
売上高は、パブリックが大幅増収のほか、テレコムキャリアも増収となったが、NECビッグローブの非連結化でその他が減収。営業利益はパブリックが牽引したほか、携帯電話端末事業の損益が改善した。
同社は2015年度を成長の年と位置づけ、売上高3兆1,000億円、営業利益1,350億円、純利益650億円の増収増益を見込んでいる。
パブリックでは、国内の安定事業基盤のもと、海外成長にも注力し、エンタープライズでは、足もとの受注は回復傾向のため、収益性改善に注力する。テレコムキャリアでは、SDN商用化の遅れも、ネットクラッカー社とのグローバル拡販体制強化により、案件拡大に注力し、システムプラットフォームでは、ソリューションプラットフォームの拡大に注力するという。また、注力領域の成長、海外売上高比率25%の早期実現に向けて、SDN、エネルギーなどで追加投資を行うという。