ヴイエムウェアは4月21日、企業がクラウド・ネイティブ・アプリケーションを安全にビルド・デプロイ・管理することを目指す、2つの新しいオープンソース・プロジェクト「Project Lightwave」と「Project Photon」を発表した。

2つのプロジェクトは、コンテナ化されたアプリケーションを仮想環境上で安全に稼働させるために最適化された、軽量かつスケーラビリティに優れたテクノロジを開発する。

「Project Lightwave」は、コンテナのID/アクセス管理に関する技術で、企業向けのセキュリティ機能をクラウド・ネイティブ・アプリケーションでも実現する。主な機能として、一元化されたID管理、マルチテナントへの対応、オープンスタンダードへの対応、企業向けの優れたスケーラビリティ、証明書ベースの認証機能と鍵による管理などを提供する。

また、「Project Lightwave」では、コンテナによる分離だけでなく、コンテナのセキュリティのための新たなレイヤが追加され、企業はアプリケーション開発のライフサイクル全体を含む、ITインフラとアプリケーションのスタック全体でアクセス制御とID管理を確実に実行できるようになる。

一方、「Project Lightwave」を補完する「Project Photon」は、コンテナ化されたアプリケーション向けの軽量なLinux OSのプロジェクト。

VMware vSphereやVMware vCloud Airの環境に最適化されているため、企業は単一プラットフォーム上でコンテナと仮想マシンの両方をネイティブに稼働させることができ、そして仮想マシン内でコンテナを稼働させる際にコンテナを分離することができる。

「Project Photon」は主な機能として、広範なコンテナ ソリューションに対応、コンテナ向けセキュリティ、柔軟なバージョン管理と拡張性などを提供する。