ターボシステムズは4月21日、同社の4Kコンテンツ再生プレイヤーである「4K UHD XJive(エックスジャイブ)」シリーズの最上位モデルとして、従来のHDMI出力に加えて3G-SDI出力が可能な「4K UHD XJive PRO SDIモデル」を発表した。販売パートナーの伊藤忠ケーブルシステムを通じて、同日より放送局やプロダクション、大型プロジェクション・システムなどの用途に向けて販売開始する。シリーズ全体で年間200台の販売を目指す。
4K UHD XJiveシリーズは同社開発のファームウェアを搭載し、4K(3,840×2,160)・60Pコンテンツをスムーズに再生可能なコンパクトなプレイヤー。外付USBストレージなどに保存した4Kコンテンツファイルを、USBテンキーボードの操作によりファイル一覧表示やプレイリスト編集、各種モードの再生(再生/停止、早戻し/送り、スロー/ループ再生など)が可能。
4K UHD XJive PROは、業務用映像機器のビデオ・フォーマットであるXAVC 600Mbpsのサポートに加えて、H.265(HEVC) Main 10プロファイル(10bit)50Mbpsなど様々な映像コーデックに対応。オプションにより、RTP(ユニキャスト/マルチキャスト)やMPEG-Dashなどのストリーミングにも対応する。
同SDIモデルはシリーズ最上位モデルとして、従来のHDMI(最大4K/60p 10bit)出力に加えて3G-SDI(Serial Digital Interface) 4K QUAD出力が可能であり、HDMI対応の民生4Kテレビやモニターに加えて、SDI対応の業務用ディスプレイでの4Kコンテンツ再生が可能になる。
高精細映像は、放送・映画やゲームなどのエンタテイメント向け、医療やデジタルサイネージ、映像コミュニケーションなどといった業務分野での活用も有望で、4Kコンテンツ制作は増加傾向にあるという。
2020年の東京オリンピックでは臨場感あふれる高精細映像の活用が期待され、特に放送業界においては、総務省の指導の下で今後さらなる高精細化が計画されているという。