富士ゼロックスは4月20日、スマートフォン向け観光音声ガイドサービス「SkyDesk Media Trek」を利用した、富士山や白川郷、平泉など日本国内14か所の世界文化遺産で音声ガイドの提供を発表した。
観光客は、自分のスマートフォンで専用の無料アプリをダウンロード。アプリ内にある観光ガイドコンテンツ集から必要なコンテンツをダウンロードして利用する。音声ガイドを利用しながら世界遺産や、それに付随する建造物周辺を歩いていると、あらかじめ設定されたポイントで音声が自動再生される。
例えば、平泉の毛越寺本堂に近づくと、「こちらは、毛越寺の本堂です。平安時代から残る、毛越寺のご本尊、薬師如来が安置されています」と音声が流れ、建造物などの景観を楽しみながら、その文化的価値や歴史的背景を知ることができる。なお、音声ガイドの内容は、各地の観光協会などの協力により、富士ゼロックスが独自で制作した。
また、音声ガイドと合わせて、音声ガイドのポイントを記し、散策ガイドとしても利用できるマップも提供している。
「SkyDesk Media Trek」は、GPSと連動した音声ガイド付きコンテンツを個人のスマートフォンで利用するためのクラウドサービス。それに伴い、コンテンツを制作するためのツールも提供している。このコンテンツを用いれば、簡単な操作で音声ガイドの作成が可能で、作成された音声ガイドは、スマートフォンにインストールされたアプリを用いて誰でも利用できる。
今回の世界文化遺産紹介コンテンツは、各地の文化振興や地位活性化などに貢献するため、開発された。