追手門学院大手前中・高等学校、日本電信電話(NTT)、西日本電信電話(NTT西日本)、エヌ・ティ・ティラーニングシステムズ(NTTLS)、すららネットの5事業者は4月16日、クラウド型学習システムを利用した協働・個別学習の連携による新たな学びの実現可能性を検証する共同トライアルを、7月末までの予定で開始した。
今回の実験では、タブレットやクラウド型学習システムなどのICTを利用する「協働での学び合い」と「個に応じた学び」を連携した授業実践を行い、生徒の総合的な学力の向上や教員による多面的な指導といった新たな学びの実現可能性について、共同で検証を行う。実施期間は2015年4月16日~7月末。
追手門学院大手前中・高等学校の中学3年生の1クラスに電子黒板と1人1台のタブレット、無線LAN環境といったICT環境を構築し、協働学習の仕組みとしてNTTLSの授業支援アプリケーション「テックキャンバス」を、個別学習の仕組みとしてすららネットの「すらら」を導入する。対象教科は英語。
実証実験において、追手門学院大手前中・高等学校は、ICTを活用した授業設計と実践を行う。NTTグループは、NTTが実証実験を管理・運営し、NTT西日本がフレッツ光やICT機器を提供、NTTLSがテックキャンバスとICT環境の提供および授業実践サポートを実施する。すららネットはすららを提供する。
テックキャンバスのサンプルワークシートの画面例 |
テックキャンバスの回答モニタリング機能の画面例 |
テックキャンバスのポートフォリオ機能の画面例 |
実証実験の検証結果を踏まえて、追手門学院大手前中・高等学校はNTTグループと連携してICT活用の本格展開について検討を進めていくという。NTTグループとすららネットは、今後の教育分野におけるサービス充実・改善の検討を進めていくとしている。
なお、実証実験に関して公開授業を実施予定であり、日程などの詳細は今後「教育スクウェア×ICT」公式HPで案内するとのことだ。