今「あらためて知っておきたい」Facebook広告に関する情報をお届けしている短期集中連載。今回はアプリのインストールと継続利用の喚起に絶大な効果があると言われる、Facebookのモバイルアプリインストール広告を成功事例とともにご紹介します!
こんにちは、アライドアーキテクツ株式会社第三事業本部の伊藤です。
深いブランド体験を提供でき、継続的な関係を作ることが出来るコミュニケーションツールとして、オリジナルのスマートフォンアプリをリリースする企業が増えています。しかし、企業アプリを活用したマーケティングは、インストールされなかったり、継続的に使ってもらえなくては意味がありません。そこで、試してみたいのが、Facebookのモバイルアプリインストール広告!今回は出稿方法と効果を上げた成功事例をまとめてご紹介します。
Facebookモバイルアプリインストール広告とは?
Facebookモバイルアプリインストール広告は、スマートフォンアプリのインストールを促進する広告です。利用度の最も高いニュースフィードに配信され、1クリックでApp StoreやGoogle Playにアクセス出来るため、インストールされる確率が高く、すでにアプリをインストールしているユーザーには表示されないので、新規ユーザーを効率よく獲得できるのが特徴です。
もちろん、いままでご紹介してきたFacebook広告特有のカスタムオーディエンスや類似拡張、精度の高いターゲティング機能を活用することも出来ます。
また、インストール広告は通常の広告と違い、SDK(Software Development Kit)をアプリに埋め込むことによってインストール数計測、売上、ユーザーのアプリ内アクションを知ることができ、インストールを促すだけでなくLTVをベースとしたデータ収集も可能なため、アプリマーケティングの重要なプロモーションチャネルとなりつつあります。
Facebookモバイルアプリインストール広告の出稿手順
1.キャンペーンを作成する
広告作成ツールにアクセスします。
2.キャンペーンの目的を選択
「アプリのインストール数を増やす」を選択します。
3.アプリをインストールできる誘導先を設定
Apple App StoreまたはGoogle PlyaでのアプリのURLをコピペします。 URLがモバイルアプリのものであることが自動的に認識されると、広告の目的が「モバイルアプリユーザーの獲得」に設定されます。
4.広告素材を追加する
ターゲットに合わせたカスタムメッセージ(または国別のメッセージ)と600px×360pxの画像を追加します。タイトルとアイコン画像のデフォルトはApp Storeから抽出されますが、他のものに変更できます。
5.プラットフォームを選択
AndroidまたはiOSを選択し、OSバージョンを指定します。さらにリーチ先として、AndroidではAndroidタブレットか、Androidスマートフォンか、両方を、同様に、iOSではiPodか、iPhoneか、iPadかを選択できます。また、Wi-Fi接続のみの機器にリーチする場合は、Wi-Fiのみを選択するオプションもあります。
6.ターゲットを設定する
オプションを追加することで、アプリに関連する利用者属性、趣味・関心、カテゴリ別のグループに属する利用者をターゲットに設定できます。
7.予算、入札方法を設定して注文を確定する
Facebookで以前に広告を掲載したことがない場合は、注文を完了する前に支払い方法を設定する必要があります。
Facebook SDKを追加してインストール数を測定する
FacebookのSDKという開発ツールを追加すると、インストール数、アプリ内でのアクション、利用者の属性データなどを測定でき、広告運用の最適化を行うことが出来ます。また、「アプリイベント」を利用すると、「カート追加」や「レベル達成」など、 アプリ内で実行されたアクションの合計数、および特定の広告キャンペーンに起因するアクションの数を測定することが出来ます。
Facebook SDKとアプリイベントの詳細な設定方法はこちら
https://developers.facebook.com/docs/ads-for-apps/mobile-app-ads?locale=ja_JP
Facebookモバイルアプリインストール広告で成果を上げた活用事例
▶ケーススタディ~KDDI
https://www.facebook.com/business/success/kddi
携帯電話キャリアのKDDIは、クーポンの提供や音楽・動画配信などのメニューを含むサービス「auスマートパス」でモバイルインストール広告を活用し、広告クリック数に対してアプリダウンロード率が21%超という効果を上げました。
さらに「カスタムオーディエンス」機能を活用し、「auのユーザーだが『auスマートパス』には未加入」というFacebookユーザーを特定して、そのニュースフィードに絞って広告を表示することで、カスタムオーディエンス導入前に比べて、CVRはおよそ2.5倍、CPAは半額以下に向上しました。
▶ケーススタディ~メルカリ
https://www.facebook.com/business/success/mercari
フリーマーケットアプリを展開するメルカリは、自社の顧客データがなくても既存顧客に似たプロフィールのFacebookユーザーに広告配信ができる「類似オーディエンス」機能を活用。競合アプリのユーザーなど潜在顧客に向け、「モバイルアプリインストール広告」を配信し、導入前の1.6倍の新規ユーザーを獲得を獲得しました。
▶ケーススタディ~グリー
https://www.facebook.com/business/success/hotel-tonight
ホテルの当日予約アプリをダウンロードし、そのアプリを使用して客室を予約する新規顧客を獲得するために、モバイルアプリインストール広告を配信。
「ホテルを必要としている旅行者」を高精度にターゲティング出来たため、標準のモバイルバナー広告と比べ、モバイルアプリのインストール広告からのクリックインストール率は10倍、インストールあたりのコストは30%減となりました。
Facebookのモバイルアプリインストール広告の効果が、ご理解いただけましたでしょうか?
Facebookユーザーのモバイル使用率は非常に高く、一日になんどもチェックするユーザーも少なくありません。中でも利用頻度の高いニュースフィードで露出でき、詳細に設定したターゲットに効率的にリーチ出来るのは、Facebookのモバイル広告の大きな強みです。
自社アプリのマーケティングをご担当されている方は是非、活用してみてはいかがでしょうか?
<ライター紹介>
アライドアーキテクツ株式会社 第三事業本部
伊藤 仁哉(Jinya Ito)
本稿は、ソーシャルメディアマーケティングラボにて掲載された記事を転載したものです。
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