三菱重工業は、同社グループのPWパワーシステムズ(PWPS)が米国を拠点とする事業開発会社であるMiami Capital Holdingより、ギニア共和国向けガスタービン発電機「FT8 MOBILEPAC」3ユニットを受注したと発表した。
同受注は、ギニアの首都コナクリに新設される発電所の中核機器となるもので、1ユニットあたりの出力は2万5,000kWとなっている。PWPSは機器製造・供給と技術サポートを行い、据付けなど現地工事は、MKH Engineerigが手掛けるほか、ベルギーのTractebel Engineeringがその検査および評価を実施する。また、発電所はMiami Capital傘下の欧州電力会社K-Energieが運転管理する計画だという。
FT8 MOBILEPACは、米国の航空機用エンジンメーカーPratt & Whitney(P&W)が供給するエンジンを動力源とする航空機エンジン転用型ガスタービン発電機で、燃料は天然ガスおよび液体燃料が利用可能。パッケージ型となっているため、どこにでも迅速に移動・設置でき、すでに第1ユニットはギニアに空輸されたという。また、据付期間が短いのも特徴で、運転時の短時間起動も可能であることから、長期的な発電需要に対応するだけでなく、緊急需要対応型の電源としても利用が可能だという。
なお三菱重工では、今後もPWPSと密接に連携し、定置用ガスタービンと航空機エンジン転用型ガスタービンの双方の長所を生かしながら、その相乗効果で、エネルギーの有効利用と環境負荷の低減に貢献するガスタービンのグローバル展開を加速させていきたいとコメントしている。