デンソーは4月15日、研究開発体制の強化に向け、デンソー基礎研究所に隣接する土地および建屋をNECより取得し、グループ会社で自動車に関連する製品の研究開発を行う日本自動車部品総合研究所を、そこに移転させることを発表した。
日本自動車部品総合研究所は、排ガス低減と自動車の安全についての社会的要請に応えることを目的に1970年11月に設立された会社で、1985年よりデンソーとトヨタ自動車の2社を出資会社として、主にパワートレイン、燃料電池、パワーエレクトロニクス、情報安全、熱システムの5分野の研究を行うとともに、先端研究を支える技術として、加工から試験・実験までを社内で行ってきた。
今回の移転はそうした活動を強化するもので、移転先の既存建物を活用するほか、試作・実験棟およびパワートレイン実験棟を新設。人員の増強も図っていく計画としている。
なお移転先の敷地面積は5万9000m2で、延床面積は3万1000m2を予定。移転および施設工事は2016年4月より順次開始する計画だとしている。