サカエは、企業の機密情報・個人情報を復元不可能なレベルにマイクロカットするハイセキュリティシュレッダー「Shred Gear 極美(kiwami)」シリーズ3機種の販売を4月16日から開始することを発表した。
2016年1月から運用が開始されるマイナンバー制度など、オフィスにおける機密情報が増加していくなか、紙情報を確実に廃棄することが求められてきている。
ドイツの規格協会が制定するDIN規格では、細断寸法に応じて7段階のセキュリティレベルを設定しており、国際基準として広く世界で通用しているなか、日本国内においては「識別不能なレベルで細断すること」など明確な規定を定めていないケースが多く、紙の機密情報の管理や破棄、漏えい防止の点で課題となっている。
現在、一般的な企業ではオフィスに使用されているシュレッダーは、2005年の個人情報保護法の全面施工を受け、導入されたものが多く、DIN規格ではセキュリティレベル4(細断寸法:面積160mm2)に相当するものが主流となっている。さらに、コンピューターの解析技術(細断チップから文書を復元するなど)が進歩するなか、セキュリティレベルの低いシュレッダーは、情報管理・破棄における脆弱性が問題視されている。
このような状況下、同社ではDIN規格に基づき、セキュリティレベル7、セキュリティレベル6のハイセキュリティシュレッダー3機種の販売に踏み切った。セキュリティレベル7は、米国国家安全保障局「NSA」で設定されている最高レベル(細断チップの面積5.0mm2以下、1.0mm×5.0mm以下)の基準だという。
展開商品のうち、最高のセキュリティレベル7に適合するタイプが、細断チップサイズ0.7mm×3.5mmに細断する「kiwami F6」、1.0mm×5.0mmに細断する「kiwami F10」の2機種。セキュリティレベル6に適合するタイプとして、1.0mm×9.6mmに細断する「kiwami F20」の1機種となる。初年度で3機種あわせて2,000台の販売を計画しているという。
各製品の概要は下記のとおり。価格はメーカー希望小売価格となる。
機種名 | 細断チップの寸法 | セキュリティレベル | 価格(税別) |
kiwami F6 | 0.7mm×3.5mm | レベル7 | 109万8000円 |
kiwami F10 | 1.0mm×5.0mm | レベル7 | 99万8000円 |
kiwami F20 | 1.0mm×9.6mm | レベル6 | 88万円 |