富士通ソーシアルサイエンスラボラトリは4月13日、フィンランドのSSH Communication Security社が開発した、SSHの安全・安心な利用環境をトータルで支援する製品群「Tectia SSH」シリーズの販売を開始した。
「Tectia SSH」シリーズは、サーバやネットワーク機器のメンテナンスなどで使われている「SSH」を発明したフィンランドのSSH Communication Security社が開発。SSHの公開鍵・秘密鍵を一元管理する世界初のSSH鍵管理製品「Universal SSH Key Manager」をはじめ、一般的なアプリケーション通信を透過的に暗号化する「Tectia ConnectSecure」、セキュアなSSHの通信経路を確立する「Tectia SSH Client/Server」などがラインナップされている。
「Universal SSH Key Manager」は、Tectia SSH Client/Server/ConnectSecureに加え、OpenSSHサーバおよびクライアントにも対応しており、従来は手作業で行う必要のあった公開鍵・秘密鍵の管理を自動化することで、運用管理者の負荷を大幅に軽減できるとしている。
「Tectia ConnectSecure」は、FTPなどのアプリケーション通信を透過的に暗号化する(実際には存在しないように見せる)ことが可能。例えば、FTP通信の場合、既存のFTP環境に変更を加えることなく、ファイル転送とデータ通信を自動で暗号化できるという。
「Tectia SSH Client/Server」は、高度な暗号かと認証技術により、「PCI DSS」にも対応可能なSSH環境で、サーバ間通信を行えることが特徴で、OpenSSHと比べて3~4倍の高速なファイル転送を行えるという。既存のアプリケーションやインフラを変更することなく、簡単なインストールと設定のみで利用できるとしている。