gumiは4月10日、韓国で3月に報道された子会社における不正行為について内部調査の結果報告を行った。
これによると、韓国子会社の従業員が、元従業員Aが不正行為を行っていると内部告発したという。これを受けてgumiは3月16日に内部調査チームを発足した。
これによると元従業員Aによって行われた不正行為は以下の2点。
コーポレートカードの私的利用
取引実態のない支払いなど
元従業員Aは、gumiの韓国子会社でゼネラルマネージャーの地位にあり、コーポレートカードを所有して、それを私的利用していた。私的な物品やサービスを購入し、利用代金を子会社の経費として処理し、直近の3事業年度合計で利用額は2600万円にも及んだという。
一方で、取引実態のない支払いでは、子会社における人材採用で不正を働いた。人材採用外車からの紹介実績のないスタッフを雇用下にもかかわらず、人材紹介の手数料を支払った扱いをしたほか、業務コンサルティング契約も実績がないにもかかわらず手数料支払いをしたように見せかけ、3事業年度で1200万円の損害を子会社に与えている。
なお、調査によると元従業員Aが単独で行った犯行であり、コーポレートカードの社内的な共同の不正利用はなかったとしている。合計3800万円に上る損害額は、過年度決算などにおいて費用計上されており、各決算に与える影響は軽微としている。
gumiでは、4月9日に懲戒委員会を開催し、元従業員Aを懲戒解雇とした。また、責任追及のために刑事告訴と損害賠償請求も予定しているという。同社は、再発防止策として
コーポレートカードの原則廃止とカード管理体制の強化
取引実態のない支払いなどの防止策(定期的なモニタリング)
管理機能の強化(子会社の経費を監視する部署の新設)
内部監査の充実(監査部門の人員増京都子会社管理部門との連携)
を上げており、グループガバナンスの強化に向けて「不断の見直しを図る」(リリースより)としている。