東京都・乃木坂のTOTOギャラリー・間は、次代を担う若き建築家・藤本壮介の個展「藤本壮介展 未来の未来」を開催する。会期は4月17日~6月13日(月曜・祝日休館)。開館時間は11:00~18:00。入場無料。
Serpentine Gallery Pavilion 2013(イギリス、ロンドン/2013年)Iwan Baan |
L'Arbre Blanc(フランス、モンペリエ/進行中)SFA+NLA+OXO+RSI |
同展は、藤本氏の過去の主要プロジェクトや現在進行中のプロジェクトを通じて、思考や創作の過程を紹介するとともに、これからの「建築の未来」の可能性を示すもの。第1会場と中庭にかけては、これまでに手掛けたプロジェクトや進行中のプロジェクトから、100あまりの模型を展示。藤本氏の生み出してきた空間の変遷を辿ることで思考の連なりを、第2会場では、現在の藤本壮介氏が模索する次の時代へ向けた建築の未来象を示すという。
藤本氏は国内外に十数ものプロジェクトを抱える日本を代表する建築家のひとり。2000年に実施された青森県発注の「県立美術館設計競技」にてデビューを飾った。同案件は、国内外の著名建築家やアトリエ事務所、組織事務所から出された393もの応募案の中から、ただひとりで応募した藤本氏の案が2位を獲得。実現には至らなかったものの、審査員らの高い評価を得、一躍建築界にその名が知られるところとなった。その後、住宅から公共建築まで100を越えるプロジェクトに挑んできた藤本氏は、「House N」、「Tokyo Apartment」といった住宅から「武蔵野美術大学美術館・図書館」、「Serpentine Gallery Pavilion 2013」等々、新しい空間の創出と、自身の思考をの具現化に取り組んで来たということだ。
そのほか関連企画として、東京都・千代田区のイイノホールにて、藤本氏による講演会「未来の未来」が開催される。開催日時は4月28日18:30~20:30。参加費は無料。なお、参加に際しては4月12日までにWebサイトからの申し込みが必要となり、4月21日までに抽選結果が連絡されるとのこと。