島津製作所は4月8日、デジタルX線一般撮影システムの新製品「RADspeed Pro EDGE package」を発売した。
同製品は「RADspeed Pro」シリーズの高い操作性と被ばく低減機能を受け継ぎつつ、1回の断層撮影で任意裁断高さの断層画像を提供する「トモシンセシス」、軟部組織画像と骨組織画像を生成する「デュアルエナジーサブトラクション」、全脊椎・全下肢をカバーする長尺画像が可能となる「長尺撮影」の各種アプリケーションをオプションで搭載することができるシステム。富士フイルムのフラットパネル検出器(FPD)およびコンソールを採用するとともに、同社独自のトモシンセシス専用ワークステーションがオプションで搭載される。
これらのアプリケーションを用いることで、診断能の向上につながるほか、検査の流れの中で「トモシンセシス」「デュアルエナジーサブトラクション」を行うことができ、検査のスループット向上が期待できる。また、患者にとっても、待ち時間や検査時間の短縮につながり、検査にともなう負担の軽減につながるとしている。
価格は8000万円から(税別・システム構成により異なる)で、年間で30台の販売を目指している。