NTTコムウェアは4月6日、日本オラクルと協業して「Oracle Fusion Human Capital Management(Oracle Fusion HCM)」の取扱を開始すると共に、同製品を用いた人材マネジメント・ソリューションを提供開始すると発表した。
これまで同社は、オラクルのERPパッケージである「PeopleSoft」を用いて人事給与ソリューションを展開してきた。
今回、新しい人事業務アプリケーション群である「Oracle Fusion HCM」を利用して、人材価値の最大化・組織強化を目的とした採用/育成/評価/後任計画/人事データ分析を実現するタレント・マネジメントの導入をサポートし、企業独自の人材マネジメントの実現を推進する。
同社は、90社15万人を超えるNTTグループの複雑な制度を支える人事システムを導入・運用してきた経験と、金融/製造/公共など様々な業界に人事システムを導入してきたノウハウを元に、人材に関する企業の課題や要望を整理し、解決に導くという。
企業によって異なる人材像や必要なスキルの定義といったシステム化に向けた初期のサポートから、システムの構築・導入・システム導入後の問合せ対応などの保守・運用までを一貫してサポートする。
Oracle Fusion HCMは使いやすさを追求しており、全従業員が活発に利用でき、多くの正確な人事・タレント情報の収集を可能にする。同社では世界中のデータをリアルタイムに入手し、充実した分析・レポート機能を利用することで、分析作業時間が短縮でき、入手した精度の高い分析結果を元に、スピーディーで的確なリソース配置や事業展開が可能になるとしている。
またOracle Fusion HCMは、目指すキャリアに必要なスキルと、従業員本人の持つスキルをレーダーチャートで可視化して比較可能。これにより、不足するスキルを正確に把握し、企業の経営戦略に沿う最適な人材に育成するための適切なジョブ・アサインや研修などを計画できるとしている。さらに、世界中で全従業員の情報を一元管理することで、社内に埋もれている人材の発掘および海外グループを含んだ全社から最適な人材の選定・配置を実現する。
新ソリューションは、ユーザー企業のご要望に合わせてクラウドまたはオンプレミス、もしくは双方の組み合わせによるOracle Fusion HCMの導入に対応すると共に、同社のクラウド・サービスである「SmartCloud」と組み合わせたさらに高信頼なサービスの提供も進めていくという。
なお、2015年4月に開催予定の「Oracle CloudWorld Tokyo 2015」において同社は、「NTTコムウェアが推奨する人材マネジメントへの取り組みと、タレントマネジメントシステム導入の秘訣」と題して、同ソリューションの紹介も含めた講演を行う予定だ。