大日本印刷(DNP)とワンモアは4月2日、出版社などに向けて、クラウドファンディングを活用した、本や出版物関連のオリジナルグッズ、イベントなど幅広いコンテンツの制作・企画支援サービスを開始すると発表した。
同サービスは、2013年12月に開始された出版特化型クラウドファンディングサイト「ミライブックスファンド」を、「ミライメイカーズ」としてリニューアルしたもの。生活者が支援を通してオリジナルコンテンツの制作やイベントなどに参加することで、出版社などの企業と生活者とのコミュニケーションや関係性の強化につなげることが期待される。また、クラウドファンディング企画番組「ミライメイカーズ」においても、募集企画の一部を紹介し、企画認知度を高めていく。
DNPは、グッズなどの制作やイベントの企画・運営のサポートなどを行う。制作した電子書籍やプリントオンデマンド(POD)本の一部については、DNPグループが運営するハイブリッド書店サービス「honto(ホント)」のウェブサイトや書店(丸善・ジュンク堂書店・文教堂)で限定販売を行う予定。
ワンモアはモール型クラウドファンディング「GREENFUNDING」内でミライメイカーズの運営やプロジェクトの立案サポート、システム運用や支援金収納代行業務などを担当する。
両社は、同サービスにおいて企業の各種出版関連企画の実現を支援するとともに、海外のクラウドファンディングサイトへの企画立案支援も視野に入れ、2018年度までに累計10億円の売り上げを目指すという。