STMicroelectronicsは、動作温度範囲を最大105℃まで拡張した「Industrial-Plus Serial EEPROM」としてI2Cの「M24シリーズ」ならびにSPIの「M95シリーズ」を発表した。
2シリーズは合計34品種で構成され、各種メモリ容量(2Kビット~512Kビット)ならびに各種パッケージ(SO8NまたはTSSOP)を選択することができるほか、デバイスの信頼性も向上させたため、より厳しい温度条件でも動作する機器に使用することが可能だという。そのため、主なアプリケーションとしては、高度な産業用制御機器、ネットワーク機器、スマート照明システム、スマート・パワー・スイッチ、コンピュータ・サーバ、過酷な環境で使用される無線通信モジュールなどが含まれるという。
また、4msの書き込み速度と、最大20MHzのクロック周波数に対応しているほか、書換回数は最大400万回まで対応している。さらに設計者は、内蔵されているトレーサビリティ用のデバイス識別コードや、シリアル番号、識別子、トレーサビリティなどの機密情報を保護する書き込みロック可能なページも利用することができるという。
なお、同製品群はすでに量産出荷を開始しており、各種メモリ容量/パッケージ/バス・インタフェースのサンプルも入手可能。単価はメモリ容量2KビットでパッケージがSO8NまたはTSSOP8の「M24C02-DRE」で1000個購入時に約0.09ドルだという。