公益財団法人日本デザイン振興会は、2015年度グッドデザイン賞の応募受付を本日Webサイト上で開始した。応募締め切りは6月3日。合わせて、ロングライフデザイン賞へのユーザー推薦の受付も同日まで実施している。
2015年度のグッドデザイン賞は、昨年までとは審査委員の顔ぶれに変化がみられる。審査委員長にアートディレクター・クリエイティブディレクターの永井一史氏(HAKUHODO DESIGN代表取締役社長)、審査副委員長にプロダクトデザイナーの柴田文江氏(Design Studio S代表)が就任し、新体制による審査を実施する。昨年度まで審査委員長を務めていた深澤直人氏のように、歴代の審査委員長はプロダクトデザイン領域から審査員長が選ばれることが多い傾向があったが、今回はグラフィックデザイン(ブランディング)領域から選任された。
また、今回より、審査上で特に重視するポイントとして12のテーマ「フォーカス・イシュー」が設定された。「1.地域社会・ローカリティ」、「2.社会基盤・モビリティ」、「3.地球環境・エネルギー」、「4.防災・減災・震災復興」、「5. 医療・福祉」、「6.安心・安全・セキュリティ」、「7.情報・コミュ二ケーション」、「8.先端技術」、9.ソーシャルキャピタル・オープンアーキテクチャー」、「10.教育・伝習」、「11.ビジネスモデル・働き方」、「12. 生活文化・様式」といった12項目で構成されており、審査委員はそれらを通じ、問題意識を携えながら審査に臨むとしている。
なお、2015年度グッドデザイン賞の応募対象となるのは、受賞発表日である9月29日に公表が可能で、翌2016年3月31日までにユーザーによる購入や利用が可能な商品、建築 、アプリケーション、ソフトウェア、プロジェクト、サービス、システムなど。応募資格は、応募対象に関する事業主体者およびデザイン事業者(国内外の法人と個人が相当)。応募方法は[グッドデザイン賞 公式Webサイト](http://www.g-mark.org/の応募専用ページから登録する。応募締め切りは6月3日。
このほか、長年にわたり人々から支持されているロングセラー商品のデザインに贈られる「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」へのユーザー推薦も、同Webサイト上で6月3日まで受け付けている(ひとり何点でも推薦可能)。ちなみにグッドデザイン・ロングライフデザイン賞の審査委員は、永井一史氏、柴田文江氏、深澤直人氏、川上元美氏が務める。