パロアルトネットワークスとNECは3月30日、不正端末の通信を自動で検知し、サイバー攻撃を抑止する「サイバー攻撃自動防御ソリューション(次世代ファイアウォール連携)」をNECが販売すると発表した。
新ソリューションは、NECのSDN対応製品「UNIVERGE PFシリーズ」のネットワーク制御機能と、エンタープライズセキュリティプラットフォームの一部であるパロアルトネットワークスの次世代ファイアウォール製品による未知・既知の脅威抑止機能を連携。サイバー攻撃の検出精度の向上に加え、自動で攻撃を検知し防御する。
パロアルトネットワークスのエンタープライズセキュリティプラットフォームの検知機能により、サイバー攻撃を受け不正通信を行う端末に加え、不正通信を疑われる端末を検出し、動作を抑止する。これにより、未知のウイルス感染の場合でも外部との疑わしい通信や挙動を検知できる。
さらに、疑わしい通信に対して、SDNコントローラからネットワーク全体を制御することで、精度の高い検知ネットワークへの切り替えやネットワーク上での隔離を実現し、被害拡大を防止する。
また、検知した不正通信端末や、不正通信が疑われる端末に対し、SDNコントローラが端末情報をもとにネットワーク制御を行い、通信経路の遮断や隔離を自動化できる。これまでのセキュリティ対策では問題が発生した際の対応には最低でも数分、長い場合は数日かかっていたが、新ソリューションは、検知からの初動対応を数秒に短縮することが可能で、2次感染等の被害拡大リスクを低減する。
さらに、ユーザのポリシーに従い、特定のIPアドレス(スパイウェアサイト)へ頻繁にアクセスしていたり、実行ファイルを頻繁にダウンロードしていたりする疑わしい端末の通信を遮断できるほか、経路変更により自動で精度の高い検疫ネットワークを通せる。
価格は1100万円からで、最小構成は、SDNコントローラ×1台/SDNスイッチ×2台/次世代ファイアウォール×1台/SDN連携アダプタ×1。なお、4月9日に米Paloalto NetworksのCMO レネー・ボンバニー氏が来日し、最新セキュリティプラットフォーム戦略について解説するセミナーが行われる。