SCSKは3月24日、クレアリンクテクノロジーの新製品であるWAN高速化ソフトウェア「RAPICOM seed」(ラピコムシード)を販売開始した。2016年3月期までに、ソフトウェア保守・各種導入サービスも含めて10億円の販売を目指す。

新製品は、従来製品である「RAPICOM Appliance」が持つ通信の効率化テクノロジーを受け継ぎ、容易に導入可能で自由度の高いソフトウェア版としてリリースしたもの。導入前後の回線パフォーマンスを比べると、最大90倍の高速化を実現するという。

仮想サーバの導入によるディザスタ・リカバリ(DR)などデータ転送性能の向上の他、出張が多いビジネスマンのモバイルPCにインストールして海外と国内との通信アクセス改善も可能とのこと。

製品の導入はウィザード形式でサーバやクライアントにインストールでき、設定もほぼ必要無いという。

各拠点間の通信は同製品同士の構成に加えてRAPICOM Applianceとの連携も可能で、オンプレミスからクラウド、仮想化までサポートするとしている。

RAPICOM seedとRAPICOM Applianceによる高速化の構成例