アドビ システムズは、2015年のお花見シーズン開始にあたり、ソーシャルメディア(SNS)上で桜やお花見に関してどの程度言及されているかについて調査を実施した。
この調査は、アドビのソーシャルメディア分析ソリューション「Adobe Social」を用いて、2015年2月16日~3月17日の期間にTwitterやFacebook等のソーシャルメディア上で言及された桜やお花見に関する10万件以上のデータを収集、分析したもの。調査対象は調査対象は日本語および英語の桜・花見に関する投稿となっている。
日本全国のお花見スポットの中で最も言及数が多かったのは 奈良県の吉野山(37%)で、以降東京の目黒川(24%)、上野公園(12%)、八重洲(9%) と続き、地域別では上位10カ所のうち6カ所を関東エリアの桜スポットが占めた。
また、米国における花見の名所を有する「ワシントンDCの桜」と「日本の桜」のどちらに対する言及が多いかという点を、両地域の「桜」、「お花見」に対する言及数で比較。その結果、「日本の桜」に関する投稿は、「ワシントンDCの桜」に関するそれの2.5倍以上となった。同社はこの結果を受け、「日本の桜」が多くの人の関心を惹いており、文化的にも観光業界においても大きな意味を持っていると分析している。
そのほか、桜に対してどういった感情を抱いているか、英語での投稿内容に絞って調査したところ、68%の投稿が称賛、喜び、期待といったポジティブな感情であることが確認された。その一方、桜に関連する投稿の20%が「悲しみ」を表現していた。同社は、この結果を元に、これまでは伝統的な芸術表現や文学作品でしか表現されていなかった、はかない自然の美しさに対する哀愁や憂いといった感情を表現する現代のプラットフォームとして、ソーシャルメディアが活用されていると見ている。